「拍手」を極める!

バイバイワールド代表の髙橋征資です。今回はバイバイワールドが長年研究を重ねてきた「拍手」についてまとめます。

バイバイワールドはこれまで、拍手マシン、拍手玩具、拍手ロボットと、拍手を特徴とした作品、製品を開発してきました。

なんで拍手なの?とよく質問されますが、きっかけは学生時代の研究にあります。インタラクティブ技術の研究を進める中で、ボクは「柔らかいもの」に人一倍関心があることに気がつきました。そこで制作した、柔らかい特徴をフルに表現した装置がこれです。

はい、意味不明です。

全身柔らかい素材で覆われた妖怪のような装置を作ろうとしたところ、進路に迷い悶々としていたボクは、悶々成分含有率100%のこの作品を独りで作り上げてしまいました。その名の通り、作品名は「もんだれ・もんやま」と言います。こんな作品ですが、アメリカで開催される世界最のCGの国際学会であるSIGGRAPH Art Galleryを始め、ニューヨーク、デンマークなどで展示され、世界の人々を苦笑いさせました。また、明和電機さん主催のロボットで人を笑わせるコンテスト「バカロボ」への出場を果たし、ルミネtheよしもとの会場もまた苦笑いに包まれました。

一部に妙に評価されたこの作品ですが、柔らかい特徴をもっとわかりやすく表現する装置を制作する必要があると感じていました。そこで着目したのが、「拍手」です。拍手の「パチパチ」という音は柔らかい素材が叩き合わさるからこその表現です。また、拍手は世界共通のコミュニケーションツールです。これだ!と思い、音手(オンズ)という拍手マシーンの試作に取りかかりました。それが以下のものです。

はい、気持ち悪いです。

まだ悶々成分が残っています。肉もなぜか透明です。そもそも拍手が鳴るのかわからなかったので、人間の骨と関節、肉をすべて忠実に再現し、思いっきり叩き合わせてみました。拍手の音は期待以上に出たものの、この撮影中、骨と肉が辺りに飛び散り、撮影終了時には見るも無惨な状態になったのを覚えています。。

この反省から、効率よく拍手音を出す手のパーツを作る作業に取りかかります。作っても作っても納得いくものにならず、作業場には手の山が積み上がっていきました。。

そしてようやく、手の骨の関節を固定し、肉の色を変え、機械機構を見直し動作を安定させたのが、この拍手マシン「音手(オンズ)初号機」です。

これで何万回叩いても大丈夫です。リズムを刻んだり音楽に合わせて手拍子することもできます。

手を叩くだけで笑いがとれました。この音手初号機は、世界最大のメディアアートの祭典であるArs Electronicaにて招待パフォーマンス・展示を行うなど、様々なイベントやメディアに露出しました。また、ありがたいことに2009 ASIA DIGITAL ART AWARD インタラクティブアート部門入賞、第 1 回ニコニコ学会βシンポジウムソネット賞・五十嵐悠紀賞を受賞しました。

この拍手マシンを、アート作品として終わらせてしまってはいけない。そういった想いから、玩具の開発に取りかかることにしました。(次回に続きます)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。